
普段の仕込みについて少しだけ…
こんにちは、寿福酒造です。今回は今年の仕込みに関して少しお知らせいたします。その前に例年の仕込みの様子について少しだけご紹介。
例年の仕込みは11月から始まり約半年ほどかけて米→麦と仕込んでいきます。仕込みの期間、第五代目杜氏・良太は蔵の横の小屋に泊まり込み、つきっきりで焼酎造りに専念します。
本当につきっきりで仕込むため、半年間の生活はほぼ蔵と蔵から徒歩10歩の小屋との往復。
それに、スーパーへの買い出し、家に着替えを取りに帰る…ぐらい。
あまりに物理的にも精神的にも『内に』籠もる作業が続くため、人と話すこと自体を忘れてしまうほど。
買い出し中のスーパーで知人から「ほいっ!」と肩をたたかれると「はうあっっ!」と驚いてのけぞることもしばしば。
せっかくの外出もすぐに蔵に帰りたくなるほど、それぐらい精神が尖ってるのがこの仕込み期間です。
令和4年 今年の仕込み
今年の仕込みでは普段と違うことが二つ。
一つ目は、遠藤くんが寿福酒造のメンバーに加わり良太と二人体制での仕込みになったこと。
遠藤くんは鹿児島県の焼酎蔵で15年以上の製造経験を持つ逸材。また、どうして寿福へ?の経緯は改めてご紹介したいと思います。(それぞれのメンバーのプチ紹介はこちらへどうぞ▶)
姉・亮子によると、今年は仕込み蔵の方からなんの話でそんなに楽しどんのかってぐらいキャッキャ、キャッキャと盛り上がる声が聞こえてきていたのだとか。

遠藤くん曰く、こんなに長い期間他の誰とも話さなかったのは初めて、だそう。毎日朝から晩まで良太さんとほぼ二人っきり。「おはようございます~」から、最後寝る前「おやすみなさい~」を言うまで来る日も来る日もずっと良太さん。
でも仲良く仕込みは終えた様子。
二つ目の違いは、今年は麦のみの仕込みだったこと。
(こうなった理由はなかなかなので気になる方は直接お尋ねください。笑)
何を隠そう今年の麦。実は…相当良いものが出来ました。
寿福酒造の麦焼酎の場合、醪(もろみ)段階でのアルコール度数は通常17%台なのですが、今年の麦はそれを大きく超えて18後半~19%台に!!! 蒸留後の原酒の通常値は平均でも43~44%。今年この醪を蒸留した後は47%までいきました。
これはかなりレア!よく発酵してくれました!
今から熟成後の出来が非常に楽しみな仕上がりとなりました。
今回仕込んだ麦焼酎の「寿福絹子」は2023年6月頃の販売開始予定。詳しくはお問い合わせくださいね。
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